【第66話】2つの謎[前編]

恋愛小説(ノンフィクション)

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(これまでのあらすじ)

 

 

16歳で初体験を終えた矢吹。
初体験の相手の衝撃的な事実を知った矢吹は、付き合い始めてわずか1週間で彼女との結婚を決断した。
1年半後に訪れる高校卒業と同時に、荒れ果てた生まれ故郷を捨て、花の都“東京”へ彼女と駆け落ちをする計画を立てた。
この短期間で100万円を稼ごうと、矢吹の選んだ道は『パチンコ』。
極秘テクニックの実践で、いきなり月に50万以上を荒稼ぎすることに成功。
その後、失敗と挫折を繰り返すことになるが、なんとか安定的に収益を上げることができるようになった。
「よし、これで駆け落ちはなんとかなる!」
そう思った矢吹は、残りの高校生活で、彼女との同棲をスタートさせる。
このまま幸せな高校生活をエンジョイして、一気に彼女と駆け落ちできると思った矢吹だった。
ところがその後に待ち受けていたのは、次の大きな3つの事件であった。

[その1] 他クラスのヤンキー3名による夜襲事件
[その2] 地域No.1不良「ケント」の子分よる深夜の嫌がらせ事件
[その3] 同級生バイク事故死を発端とした大抗争事件

しかし、その後に事件は何事もなかったかのように起きなくなり、矢吹は普通の高校生活を送るようなっていた。

そんな時に、相棒のヨシノリが、僕の耳元であることを囁いた。

「丈、お前、あの事件以降、なんで平和になったんか知っとうか?」

続きをどうぞ。

 

~~~~~~~

 

放課後、久々にヨシノリが僕の “離れの部屋” にやってきた。

 

いつもと全く様子が異なるヨシノリの表情に、これは只事ではない話だと僕は思った。

 

ベッドの隣のカーペットの敷かれた床に、ドスンと胡坐(あぐら)をかいて座ったヨシノリの表情は険しかった。

 

 

ヨシノリ:「ふぅ~…」

 

 

大きなため息を付いたヨシノリは、眉間(みけん)い皺(しわ)を寄せたまま、床を向いたまま一言もしゃべろうとしない。

 

 

矢吹:「一体、何の話なん?」

 

 

思い出したくもない半年前の出来事を、冷静に聞けるほど、僕のメンタルは強くはない。

 

Goodニュースではないこと位は、ヨシノリの態度を見れば分かることだが、可能であるならこの平和な時を巻き戻ししたくはないと思った。

 

 

矢吹:「おい、ヨシノリ、なんとか言えよ!」

 

 

苛立ちを隠せなくなった僕は、ヨシノリに対して少し喧嘩口調になっていた。

 

 

ヨシノリ:「丈、タバコ1本くれ..」

 

 

下を向いたまま、ヨシノリは、右手の人差し指と中指を僕の方へ突き出した。

 

僕は、愛用していた赤ラークを1本、ヨシノリの2本の指の間に挟んでやった。

 

学ランのズボンに入っていたジッポを取り出し、無造作にタバコに火を付けるヨシノリ。

 

 

(チャキッ) ※ジッポに火を点ける音

 

 

ヨシノリ:「ん、ゴホ、ゴホっ、、」

 

 

赤ラークを喫い慣れていないヨシノリは、少しタバコの煙を肺に入れるとむせ返った。

 

タバコを吸って、心を落ち着かせようとしたヨシノリだったが、赤ラークは合わなかったようだ。

 

すぐに、大きなスピーカーの上に置いてあった灰皿を取って、ほとんど吸っていないタバコの火を消した。

 

そして、ヨシノリは、顔を上げて僕の方を見た。

 

 

ヨシノリ:「丈、驚くなよ!」

 

 

矢吹:「何が!?」

 

 

ヨシノリ:「あんなー、宮里さん、T組に入ったぞ…」

 

 

矢吹:「えっええーー!?マ、マジで!!!???」

 

 

当時、T組といえば、行橋では知らない者はいない指定暴力団である。

 

結局のところ、宮里さんは、出席日数が足らず、もう一年留年が決定してしまったため、自主退学をしていた。

 

その後、僕は宮里さんとの付き合いは一切なく、どこで何をしているのかも知らなかったのだ。

 

連載の少し前に、宮里さんが某暴力団の幹部になられたことは書いたが、実は宮里さんは10代でT組に組入りしていたのである。
※ジェームスディーン似の宮里さんなので、さぞかし組の方々も驚かれたと思います。

 

——- ここから少し脱線します

 

この時の僕は、身近にそっち系に行った知り合いが居なかったため、本当に驚いたものだ。

 

しかし、その後に、僕の知り合いは続々とそっち系の道に進んでいる。

 

覚えているだろうか?

 

化学科の集団暴行事件の際に、僕の前歯の隣の歯を右ストレートで吹っ飛ばした藤井フミヤ似の江口という長身の男のことを。

 

彼も、そっち系に進み、今ではソコソコ大物になっているらしい。

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彼女と関東へ駆け落ち後の2年後、初めての帰省時に小倉の魚町通りを彼女と手を繋いで歩いていた時、子分を2人ほど連れて肩で風を切って闊歩する江口を見た。

 

真っ白のスーツに、同色のエナメルの靴を履き、ワイド襟の柄シャツを胸元を開けて、18金のぶっといネックレスをジャラ付かせて江口は魚町通りの中央を我が物顔で歩いていた。
髪型はポマードでオールバックにして、細い目つきで睨みを利かせていた。

 

僕は、全くの赤の他人をフリをして、江口が通り過ぎた後に、振り返って彼を見て溜息を付いた…。

 

 

また、僕が幼少時代から住んでいた町営住宅のすぐ近くに、キツネ顔をした故・沖田浩之に似た藤井という同級生が居たのだが、そいつもそっちの道に進んで行ってしまった。

 

彼は、オヤジがくみとりの仕事をしていて、このことで、小さい頃はイジメに遭っていた。

 

僕は、運動神経の良い藤井が好きで良くサッカーをして遊んでいたのだった。

 

このように、僕の周りは、結構そっち系に進んだ知り合いが多い。
ここには、挙げることが出来ていないが、他にも結構そっち系に行った者は多いのだ。

 

——- 以上です。続き話をどうぞ。

 

 

宮里さんの驚く話は、ここからだった。

 

 

ヨシノリ:「丈、実はな、俺、こないだ宮里さんに会ったんよ。」

 

矢吹:「マジで!?」

 

(矢吹:「ヨシノリ、お前なんで俺が宮里さんに貸しっぱなしにしているバービーボーイズのCD2枚を返してもらってくれんやったんか!」)

 

ってことは、心の中で思っても、とても言える状況ではなかった。^^;;

 

 

矢吹:「それで、宮里さんと何か話したんか!?」

 

ヨシノリ:「今日は、その話と、もう一つ別の話をしに来たんよ。」

 

矢吹:「ふ、二つも、俺に話があるんか?…」

 

ヨシノリ:「おう、驚くなよ、丈。実はな・・・」

 

 

そういって、ヨシノリは、ゆっくりと話し始めた。

 

ヨシノリの話をまとめると、次のようなことだった。

 

・化学科の同級生のバイク事故死を発端とした僕への集団暴行事件の際、本当は宮里さん自身が出向き化学科の連中を締めようと考えた。

・しかし、既に宮里さんは組入りが決まっており、問題を起こすわけには行かなかった。

・ヨシノリをヒットマンのように乗り込ませたのは失敗したが、その後のリカバリーはやった。

・行橋地区の連中が、矢吹やヨシノリには決して近づかないようには動いた。

 

 

なんと、一連の騒動が治まるように、水面下で宮里さんが動いてくれていたのだった。

 

 

矢吹:「そういうことか…。宮里さんが水面下で動いてくれていたんだ…。
しかし、ヨシノリ、宮里さんの計らいだけで、今の俺の状況がこんなに変わるとは考え難いんよ…」

 

 

僕の高校のヤンキー連中は、行橋方面から来ている連中が約8割だった。

 

残りの2割のヤンキー連中は、小倉・苅田方面から来ているので、宮里さんの力ではどうすることもできないはずである。

 

また、高校以外の苅田町の不良連中にも絡まれなくなったことも、宮里さんとは一切関係のないことだと思った。

 

 

ヨシノリ:「そうやろ、それがもう1つの話なんよ…。
実はな、矢吹・・・・」

 

 

宮里さんがT組へ入ったことは、絶対に人に言うなよと箝口令が敷かれたのだが、
それよりも驚くことがヨシノリから発せられた。

 

 

(つづく)

 

nazo

 

追伸:
いよいよ次回、本当のドンが登場します。
勢力的には、行橋よりも苅田が方が大きかったのです。
特に高校とは別の苅田町事態の治安の方が激しく乱れていました。
次回、謎が明らかになります。
お楽しみに!!

 

 

 

今日も最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
それではまた。

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