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(これまでのあらすじ)
16歳で初体験を終えた矢吹。
初体験の相手の衝撃的な事実を知った矢吹は、付き合い始めてわずか1週間で彼女との結婚を決断。
1年半後に訪れる高校卒業と同時に、荒れ果てた生まれ故郷を捨て、花の都 “東京” へ彼女と駆け落ちをする計画を立てた。
この短期間で100万円を稼ごうと、矢吹の選んだ道は「パチンコ」。
極秘テクニックの実践で、いきなり月に50万以上も荒稼ぎすることに成功。
しかし、その後に訪れる挫折。
全財産を無くし、路頭に迷う矢吹の前に訪れた一人の男「高橋」。
高橋は、矢吹のようなインチキ戦法でのパチンカーではなく、生粋の”パチプロ”だったのだ。
その後、矢吹は迷うことなく高橋へ弟子入りした。
そこで得たノウハウを実践する矢吹だったが、、、
~~~~~~~
高橋のアドバイスは的確だと思った。
・釘を見て回る台で打つ
・新装開店を狙う
この2つを忠実に守れば、確かに勝てるパチンカーに戻れると思った。
そして、このことは、
何よりもツ黴彼女との駆け落ちを成功させるために有効ツ黴なことだと思った。
僕は、まず近所のパチンコ屋に一人で足を運んだ。
そして、高橋の真似をして、中腰で一台一台、台を見て行った。
ところが、、
僕には、どの台も釘なんてみんな一緒にしか見えなかった。
(矢吹くん、パチンコの釘というのはね、スタート付近だけ見てもダメなんだよ。
ツ黴 もっと全体を見ないとダメなんだ。木を見て森を見ずっていう諺があるじゃない?
ツ黴 パチンコほど、この言葉が当てはまるものはないと僕は思うんだ)
耳元で、高橋の声が聞こえてきた気がした。
僕はどうしても、スタートチャッカーの付近のヘソ釘ばかりが気になり、
そこの釘の広がり具合いにしか目が行かない…。
そんな感じで一台、一台見ていたら、たまたま、
「おい、これって大丈夫なの?」
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と思わせる位に、スタートチャッカー付近のヘソ釘が大きく開いている台を見つけた。
台を見るだけにしようと思った僕だったが、ツイツイこの台が打ちたくなり、
黙って椅子に座った。
ジー、、、、ジャラジャラジャラ~~~
1,000円札が玉に変わった。
パキーン、パキーン、パキーン・・・
何事もなかったかのように、パチンコを打ち始める僕。
ところが、玉は一向にスタートに入らない。
スタートのもっと手前で、ほとんどの玉は横道に逸れて行っていた。
あっというまに1,000円が消え、また1,000円が消え、、、
開始わずか30分程度で、5,000円ほど使ってしまった。
このときに、僕は思った。
「止めよう…」
釘を極めるのは、かなりの時間を要してしまうと思ったのだ。
僕には、時間がないのだ。
駆け落ちまで1年とちょっとしか残されていない僕に、
釘を極めパチプロになるための時間的余裕なんてなかった。
そこで、僕は新装開店のみを狙うパチンカーになろうと決めた。
新装開店情報は、新聞の折込チラシで分かるのだ。
そして、何より師匠・高橋は、行橋/中津付近のパチンカー・ネットワークを持っており、
新装開店情報を横流してくれるようになっていた。
新装開店だけを狙うのは簡単なことだった。
気合いと根性さえあればなんとかなると思った。
※実際になんとかなります。
今回のロスは、授業料のようなもんだと思い、
明日から僕は新装開店プロになると決めたのだった。
(つづく)
追伸:
パチンコ分からない人は、本当にツマんない記事ですよねぇ~。
もうちょっとだけ辛抱してくださいね。
次回はまたエキサイティングモードに突入しますので。
矢吹くん、かなり暴れますよ~!!
ちょっと血を見ることになるので、心臓が悪い方は記事を読むのはご遠慮願います。^^;;
今日も最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
それではまた。
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