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16歳の夏は終わった。
大きな決断を下した僕は、彼女との将来のことを考え始めていた。
まず、一番に考えたこと。
それは、“金” だ。
彼女を幸せにするためには、絶対に “金” が必要だと思った。
僕は、この生まれ育った街が好きではなかった。
ヤ○ザや暴力団が多い。真っ黒な街…。
どこか遠くの知らないキレイな街に、二人で移り住みたいと思った。
そこで、まず僕が取った行動。
それは、バイトを止めることだった。
“金が必要なのに、バイトを止める?”
どう考えても、矛盾しているように思われるかもしれない。
しかし、僕は時給いくらで働くことに、この当時から違和感を感じていた。
当時のバイトの時給は、470円だった。
学校帰りに、2時間バイトしても1日1000円にもならない。
仮に1000円として計算してみると、単純計算で1ヶ月に稼げる金額は、
1000円/時間 × 2時間/日 × 30日/月
= 60,000円/月
だ。
高校を卒業し、彼女とどこか遠くに行くために、最低でも100万は欲しいと思った。
当時、僕が彼女との結婚を決断をしたのは高校2年の8月だったので、高校を卒業して彼女と暮らし始めるまでには約20ヶ月しかない。
毎月6万を丸ごと貯めたとして、20ヶ月で120万。
100万貯めることは、出来ないことではないと思ったが、やはり彼女とのデートをしたり、多少のお洒落もしたい。
20ヶ月を経費20万で抑えることは、現実的ではないと考えた。
そこで、僕が取った行動は、
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“パチプロになる”
だったのだ。
親友のヨシノリから遊び半分で教わったパチンコだったが、実はトータルの収支では利益を出していた。
ただ、負けることもあったため、手堅く遊ぶ金を稼ぐためにバイトを選んだのだった。
だが、今は違う。
高校卒業までに、一気に稼がなければならない。
リスクを取っても、稼げる道を選ばなくてはならない。
バイトを始める前、ヨシノリと一緒にパチンコ屋に通っていた頃、店内のホールを見渡すと、常にドル箱を重ねて稼いでいる輩(やから)が居ることを僕は見逃してなかった。
「これしかない」
思い立ったら即行動!
これが、僕の真骨頂なのだ。
※アラフォーになった今でも全く変わってないことは、僕を知っている読者の方は納得しますでしょ?^^;;
ただ、このことを妻に相談なしにやっちゃうので、嫁さんから怒られるですよね(笑)
このことを決めた僕は、次の日にバイト先に辞表を出した。
(彼女には何の相談も報告もせずに…)
バイト代で貯めた5万を握り締め、僕はパチンコ店の門を再び叩いたのだった。
(つづく)
追伸:
“パチンカーM@X” 誕生!
果たしてこの行動は、吉と出るのか、それとも凶と出るのか?
次回、乞うご期待!!
今日も最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
それではまた。
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