【第22話】ケジメ

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僕の中で、何かが変わった。

人は決断することで、自分自身のステージが変わる。

“40歳まで結婚しない” なんて、理由や根拠もなく中学時代に豪語していた僕は、16歳で1人の女性と結婚することを決めたのだ。

帰り間際の告白に対し、彼女からの反応は無かった。

当たり前だと思う。

16歳の僕から「結婚しよう」と言われて、ぬか喜びする20歳の女性なんているわけがない。

信じられるわけがないだろう。

しかし、彼女は僕の言葉を信じてくれていた…。

既に、この瞬間に、彼女は16歳の僕のプロポーズを受けてくれていた…。

それは、この後の小説を読み進めていただくことで、彼女の本気もわかっていただけることになる。

 

僕達には、言葉なんて要らなかった。

究極の恋愛物語は、ここからスタートする。

 

決めたのだ、僕は。
彼女との結婚を。

決めた以上は、断ち切らなければならないものが僕にはあった。

そう、中学時代の同級生の女子との二股のケジメ(「【恋愛小説:第18話】隠し通していた僕の内情…」参照)を付けなくてはならなかった。

僕は、早速、この子に連絡をした。
この当時はメールなんてものはなく、手紙で日時を指定したのだ。
待ち合わせ場所は、僕のバイト先。
彼女の職場(カメラ屋)を出て、すぐ裏手のマンションの階段の下にした。
ここは、人目に付くことのない死角となっていた。
手紙の中身は「バイトの途中、3分だけ話したいことがある」とだけ書いて手紙を送った。

あまり話しを重くしたくなかったので、僕は3分で話を付けたいと思った。

※いま思うと、本当にこのガキは “女心” ってものを全く理解していない。
今、この記事を書いていても腹が立つ!

バイトの途中ってことで、当然、彼女もカメラ屋で仕事をしているわけだ。

僕の中では、3分で片を付け、バイトの帰りに彼女にサッと報告してこの件は終わらせたかった。
なんとも都合のいい自分勝手な考えだ。

そして、約束の日、時間通りに同級生の女子は現れた。

「おう、久しぶり」

いつも通りの平静を装う僕。

「どうしたの?全然、連絡なかったから…」

この返事に一瞬、僕は息が詰まった..。

「い、いや、、その、、バイトが忙しくて、、。」

動揺した僕は、言いたいことが言えなくなった。

「ふーん…。で、何でわざわざ呼んだの?私を」

(一瞬、間が空く)

ひと呼吸置いて、僕はゆっくり話した。

「実は、どうしても助けたい女性がいる。
○○には申し訳ないけど、オレは生涯を掛けて彼女を守りたい。
○○は豊かな家族があるが、彼女は違うんだ。
だから・・・」

最後まで話を伝え終わる前に、予期せぬ事態が起きた。

同級生のその子は、突然うつむいて泣き始めたのだ。

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namida1

僕は、生まれて初めて女性の涙を目の当たりにした。

「ご、ごめん…。」

涙は止まらない。

何も言葉が出ない僕。

僕は、申し訳ない顔をして、アスファルトにポタポタと落ちる涙をただ見ていた。

そして、暫く経った後、同級生の女子は、何も言わずにこの場を立ち去った。

僕は、この光景が今だに頭に焼き付いて忘れらない。

この時に、“女性を泣かすことだけは金輪際止めにしよう” と思ったほどだ。
※実際には、妻を何度も泣かしているので、この思いは守られていない..(>_<;;

僕は、しばらくこの場に呆然と立ちすくんだが、その後、バイト先に戻った。

この出来事を、その夜、彼女に正直に話した。

彼女から出た言葉は、一言だった。

「可哀相、その子…」

更に、

「酷すぎるよ…」

とまで言われた。

彼女は、決して自分の幸せを望まない。

信じられないかもしれないが、これは今でもだ。

この日、僕は深く反省をした。

この子を傷付けた分、絶対に彼女を幸せにする。

僕の決意は固まった。

もう振り返らない。

(つづく)

 

追伸:
実はですね~、2年前に中学時代の同窓会があって、
この子とバッタリ会ったんですよ!!
で、僕、はっきりと報告したかったです。
「あの時、幸せにしたいと言ってた女性と結婚し、今も一緒なんだ」って。
それほどまでの決断だったってことを、どうしても伝えたかったんです。
しかし、同窓会の最中、この子と話すタイミングが最後まで合いませんでした。
最後の最後で、なんとか一言「久しぶりやね」と言えたんですよ。
そして、帰り間際にお互いの連絡先を交換し合えたんです。
かなり、ぎこちなくですけど、、なんとか。。
この子は高校の教師と結婚してて、子供が3人居るところまでは分かった。
本当に、良かったと心から思いました。
でも、肝心なことを最後まで言えずにこの場は別れました。
結局、僕の状況を伝えることは何もできずに…。
なんとなく、心のモヤモヤが残った状態が嫌で、その後に勇気を出してこの子に電話したんです。(>_<)
電話には出てくれたのですが、次のようなことに…。
同級生:「本当に電話してくるとは思わなかった!!」
僕:「あ、ごめん、、。いや、実は一言・・・」
(ガチャン)
うぅ~~ん、やっぱり僕は女心、何一つ読めていないまま今を迎えているようです。(-_-;;
この後、彼女の電話番号は携帯から消去しました。
なんだか、凄く嫌、僕のこんなところ。嫌い!!(>_<;;

 

今日も最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。

それではまた。

 

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