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「なぜ男は浮気をするのか?」のテーマは、一旦お休みです。
久々に恋愛小説行きます!
あまりにもダークゾーンに堕ちちゃっていますので、そろそろ引き上げてあげないとね。*^^*
ということで、スタートです!
~~~~~~~~~~~~~~~~~
暫くは、パチンコを止めることにした。
小倉でセブン機を真っ向勝負したことで、完全に財布の中は底を尽きた。
「やばいなぁ~、葉子(仮称)になんて言おう…」
“パチンコでスッカラカンになったんで、またバイトを始めるよ。よろしくね!”
なんてことは、間違っても言えない。
彼女には絶好調で稼ぎまくっているイメージを持たせているのだ。
「そんなことやってて大丈夫なん?」と心配そうな顔をした彼女。
「ごめん、やっぱりダメだった…」なんてことは絶対に言えない。
心の中ではきっと「矢吹くんは、必ず成功する」と思ってくれているに違いない。
なんとか期待に応えたい!こんな一心だった。
しかし、金がないのでは話にならない。
仕方なく、母ちゃんに嘘を付いて、また小遣いを貰うことにした。(情けない)
なんとか凌げるだけのキャッシュを手にした僕は、とにかく次の戦略を練ることとした。
さすがのヨシノリもすっかりめげているかと思いきや、
なんと、ヨシノリはこの時期に金もないのに女を作りやがったのだ!!
しかも、結構カワイイ子だった。
当時、僕らの青春ヒロインと言えば、”中山美穂” だった。
「毎度お騒がせします」というちょっぴりエッチなドラマが大ヒットし、
その中でちょっとしたヤンキーを演じていた中山美穂は、ドラマの効果で大ブレイクしていた。
ヨシノリの彼女は、この中山美穂にソックリだった。
金もないくせに、ヨシノリはちゃっかりとこの子の登場で、チェリーボーイをめでたく卒業し、
僕のことなんて振り向くことなく、毎晩この子とヨロシクやっていた。
まあ、僕もこの頃は、毎晩彼女とヨロシクやっていたので、ヨシノリを非難するわけには行かなかった。
しかし、僕には、
“高校卒業と同時に駆け落ちを実行する!!”
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というツ黴ミッションツ黴があるのだ。
エッチばっかりやってる場合ではないのだ(と言いながら、ヤリまくっていましたが^^;;)。
なんとか金を稼がねばならない!
ということで、僕が始めたのは、ネットビジネスだった!
※すみません!冗談です。^^;;
んなわけないっす!まだネットなんてないですからね…。
しかし、今の若い連中は本当に恵まれていますよね。
このネット環境を使い倒せますからね。
僕が16歳の頃にこの環境があれば、与沢さんをブチ抜いていたと思います(すみません。100%んなことないっす…^^;;)。
どこかにイイ話が転がっていないかなと思い、クラスの周囲を見渡してみた。
そういえば、一人だけ不思議なヤツが居たのだ。
名前は、「高橋」(実名)。
コイツは、超真面目なヤツだったんだけど、ノータックの少し太めのズボンのポケットに、いつも小銭をジャラジャラ言わせていた。
もう少し分かり易くいうと、金のニオイをさせていた。
どう見ても、僕らとは違う世界に居るマジメ君だったのだが、磯辺(「【恋愛小説:第11話】こんにゃく屋の息子の弟子入り」参照)の友達だったこともあり、
割とすんなり仲良くなることができた。
僕は、少し距離を取りつつ、単刀直入に話を切り出した。
「高橋、お前、いっつもポッケに中、小銭ジャラつかせようやんか。」
「お前、結構金もっとんやないん?」
すると、意外にもあっさりと高橋は、
「うん。持っとうよ。金はいつでも増やせるけ。」
一瞬、耳を疑った…。
どういうことだ?一体、こいつは何者なんだ??
謎が謎を呼ぶ。
なんと、高橋は、一家総勢のギャンブル一族だったのだ!
チャンスが舞い戻ってくる気配を僕は感じた。
高橋の後ろに後光が差していた。
僕には、高橋が神に見えてみた。
(つづく)
今日も最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
それではまた。
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