ポリアモリーとはどんな意味?複数恋愛主義の秘境を大公開!

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ポリアモリーって、聞きなれない言葉ですが、2015年に『ポリアモリー 複数の愛を生きる』という本を出版された深海菊絵さんによると、

 

ポリアモリーとは複数の人と合意の上で性愛関係を築く恋愛スタイル

 

なのだそうです。

恋愛は「1対1で成立するもの」という固定観念がある私たちにとっては、にわかには想像しにくい関係かもしれません。

でも、実際には、ポリアモリーという概念を知らないまま、そういうスタイルを敢えて選んでいる人もいるようです。

 

 

ポリアモリーとは浮気や不倫、セックスフレンドと何が違うの?

まず言葉として「ポリアモリー」とは、ギリシャ語のPoly(複数)とラテン語のamor(愛)が由来のアメリカで造られた造語です。

アメリカでは1990年代から一夫一婦制に対する非一夫一婦制を表す言葉として使われ始めたとのことです。

不倫や浮気と異なるのは、隠れてする関係ではなく、あくまでもパートナーの合意の上で初めて成立する関係であるところです。

セックスフレンドは性的関係のみの関係性を表しますが、ポリアモリーは感情面をも含めた性愛関係です。

既婚者同志なら、それぞれの配偶者が、恋人がいる場合なら恋人も了解している関係性であることが特徴です。

アメリカでは、すでにオープンマリッジといって、お互いに恋人を持つ自由が認められた結婚もあるそうです。

もう少し実際的なことで言うと、お互いにオープンな関係であるために、罪悪感が薄れて心を痛めずに人を愛することができるということです。

罪悪感を持たないと築けない関係性は破綻しやすいですし、お互いのためにならないことの方が多いと思います。

それに、本当に愛しているのなら、複数の人を愛しているということさえも「ありのままの自分」として受け入れてほしいし、その上で信頼関係を築くというのがポリアモリーのスタンスのようです。

もう一つ、不倫や浮気は隠すことがパートナーへの配慮や優しさですが、ポリアモリーの場合は自分や相手が傷つくことさえもお互いにケアしあうのです。

 

 

合意なんてできるの?嫉妬はないの?ポリアモリーの不思議

一人の人とのTRUE LOVEを信じている多くの人にとっては、同時に複数の人を愛せるというポリアモリーも、いくら頭で合意すると決めていても、実際のところ、本当に嫉妬しないのかギモンに思ってしまいます。

前述の本の著者である深海さんによると、ポリアモリーを調査する中で、やはり嫉妬が全くないわけではないとわかったそうです。

ただ、嫉妬を否定したり排除するのではなく、お互いの問題として取り上げて向き合い、共有して関係性を見直すきっかけにしたり、どうすればお互いが心地よい関係でいられるかを模索するのです。

もう少しわかりやすく言うと、不倫や浮気がわかったときは「なんで他の女と・・・!」とか「私だけを愛してたんじゃないの?!」とかとか、もう一瞬で修羅場が想像できるほど、感情が先行しますよね。

ところが、ポリアモリーの方たちは感情的になる前に、「どうしてこんなに寂しい気持ちになったんだろう?」とか「どうしたら彼も自分も許していけるだろうか?」とか、単なる嫉妬で片づけずにお互いのよりよい関係を探求していくのです。

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何が正しくて何が悪いかという議論は、それぞれの立場での物言いになるので不毛です。

そうではなくて、自分はどういう気持ちなのか、何を選択するのか、どういう解釈をするのかを常に自分に問うた上で相手はどうなのか、関係を続けていけるのかを考えているのだと思います。

これはポリアモリーに限らず人とのコミュニケーションの在り方そのものだと思います。

そういう意味で、ポリアモリーの方たちは恋愛においてさえ、とても純粋に自分の心に正直に生きていると言えるでしょう。

 

 

本当のところ、ポリアモリストは複数の人との愛情を伴ったSEXについてどう考えてるの?!

自らポリアモリーであることをカミングアウトされているきのコさんによれば、ポリアモリーも価値観やルールはカップルそれぞれにあるので、固定された取り決めはないとのこと。

一例としては、一日にセックスするのは複数の恋人のうちの一人だけと決めてるカップルもあるそうです。

きのコさん曰く「1人の恋人に自分の欲求のすべてをぶつけていいわけでもないし、逆に、恋人の欲求のすべてに自分1人で応えなければいけないわけでもない、という考えです。」なのだそうですよ。

これはとても、納得のいく話だと筆者は思いました。

そこに恋愛感情が伴っていることで、一般的には嫉妬という感情が沸き起こるはずですが、ちょっと俯瞰してみると人それぞれに魅力的な部分があって、それが他の誰とも比べようがなく、その人の輝きそのものを愛したとき、たった一人の人しか選べないと誰が決めたのでしょうか?

ましてや相手も自分を愛してくれているとなれば、そこに性愛関係は自然と成立するでしょう。

ポリアモリーといえども人によっては他の人とどんなSEXをしてるかとか、どういうところが好きなのかとかいうことを知りたい人もいれば知りたくない人もいるので、お互いの気持ちに沿うように話題に配慮するということは普通にあるようです。

たとえ100%の合意ができなくても、限りなくそれに近づけるようにどれくらい誠実に向き合ったか、誠実な心で議論したかどうかというプロセスが重要なようです。

それぞれの「べきである」「べきでない」などという価値観を押し付けるのを良しとせず、お互いに気遣うスタンスをしっかり守ってるポリアモリーには見習うべき点が多々あると感じました。

ある意味、究極の恋愛形態かもしれません。

 

 

まとめ

  • ポリアモリーとは複数の人と合意の上で性愛関係を築く恋愛スタイル
  • 不倫などのように隠さず、あくまでもパートナーの合意の上で初めて成立する性愛関係
  • 嫉妬がないわけではないが、建設的に考えてお互いをケアしながら関係を維持しようとする
  • たとえ100%の合意ができなくても、誠実な心で議論したかどうかというプロセスが重要
  • 価値観を押し付けず、お互いに気遣うスタンスを守っている
  • 究極の恋愛形態かもしれない

 

 

あとがき

ポリアモリーという概念は、ポリアモリーを実践している人たちにとっても、はっきりとコレという定義がつかめてないようです。

複数恋愛に陥ってしまった結果、どうすればいいかを模索する中でポリアモリーという概念があることを知ったという方も少なくないようです。

とかく人というのは、独占欲や執着心が強いものなので、誰でもができることとは思えないですが不倫や浮気で悩んでいる女性や、必死でそれを隠そうとする男性にとっても、ポリアモリーの考え方を取り入れれば、もう少し穏便に、楽に、お互いに心地いい関係を保てるようになるのではないだろうか、と思いました。

 



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