【第30話】パチンコ・バルブ崩壊 ~ さらばミラクルシューター! ~

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昭和のバブルを一足早く経験していた高校二年生の僕は、
このバブルはずっと未来まで続くものだと信じていた。

しかし、今思うと非常にこの考えは浅はかだと思う。

パチンコ経験者ならお分かりいただけることだろう。

どんな人気機種でも、必ず “潮時” というものがあるのだ。

そう “新台入替” である。

当時の僕はそんなことは、全く知る由もなく、
毎日5万円をパチンコ屋から出金し続けていた。
※当時、人気絶頂機種であった「ビッグシューター」は、
どこのホールもずっと設置し続けていたこともあって、
同じ平和の「ミラクルシューター」も
まず新台に入れ替わることはないと高を括っていた。

しかし、思いがけない出来事は、「ミラクルシューター」の新台入替前にやってきたのだった。

ある日のこと、いつもと同じように、学校が終わって速攻で原チャリをかっ飛ばし、ヨシノリと共にパチンコ屋に向かった。

この頃になると、ヨシノリと僕は、パチンコ屋の店員と仲良くしつつも、常に二人で天井の鏡を見ながら、店員の動きをウォッチしていた。

台を引くのも、店員が見ていない時を見計らい、ほんの一瞬のコンマ数秒で大当たりさせるまでに上達していた。
そして、この行為はほぼ100発100中になるくらいに極めていた。


僕達に、ミスという言葉はなかった。

その日も、台の瞬殺を繰り広げるヨシノリと僕に、向かうところ敵無し状態だった。

「今日は、あと1台を打ち止めにして退散すっかな」

と思い、サッと台を引いたその瞬間、モノ凄い勢いで店員が駆け寄ってきた。

いつも行う天井や周囲の確認作業を忘れていた!

手を抜いてしまったのだ。※仕事でもこんな経験ありますでしょ?^^;;

店員:「今、台引いたやろ!」

僕:「あん?」

椅子に座ったまま、斜め後ろを振り返り、店員にメンチを切る僕。

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店員:「今、見たからな!その玉も全部没収や!」
「さきん(貴様)、二度と店くんな
(来るな)や!!」

言い返す言葉に詰まったまま、そのまま僕はパチンコ屋の外へつまみ出された。

まるでその姿はドブネズミのようだった。

外に追い出された僕。

ふと目の前を見ると、そこにはヨシノリが待っていた。

なんと、ヨシノリも追い出されていた。

僕たち二人は、完全にパチンコ店にマークされていたのだ。

「参ったなぁ~~..どうする、ヨシノリ?」

僕は頭が真っ白になり、何も考えることができなくなっていた。

いきなり会社に解雇を言い渡されたサラリーマンのような心理は、きっとこんなだろうと思う。

こんなに早くリストラに遭うとは思ってもみなかったので、僕達は本当に途方にくれた。

とりえあえず、原チャリに乗って、互いの家に戻ることにした。

起こってしまった現実は仕方がない。

家に帰って戦略の建て直しを行うことが、僕は最も重要だと思った。

いつも原チャリをカッ飛ばしてパチンコ屋にダッシュしていた僕だったが、
この日は原動機付バイクの制限速度30km/h以下の緩いスピードで、
ゆっくりと原チャリを走らせた。

原チャリを走らせながら、
僕の頭には、彼女の部屋で一緒に聞いていた
あるソングが繰り返し流れていた。

tohouni
「そして僕は途方に暮れる」
by. 大沢誉志幸

(つづく)

 

追伸:
昨日のアメブロ記事削除事件は、本当にお騒がせしました。
こんなこともあるのですね。
噂は知っていたのですが、こんなにもバッサリと記事を消されることになるとは思いもしませんでした。
でも、これも良い経験だなと…。
注目されてきた証拠だなって…。
これからもよろしくお願いします。^^

 

今日も最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。

それではまた。

 

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