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見るのも聞くのも初めての野菜「マコモダケ」をお隣さんから先日頂きました。
マコモタケというからにはキノコかと思いきや、どこをどう見ても植物にしか見えなくて、、、最初はどうやって調理したらいいのか戸惑いました。
食感がタケノコのようでアクが無く、下処理も要らずに何にでも使える便利な食材ということで、マコモダケの食べ方をいろいろ思い巡らせてみました。
初めての野菜にしてはレシピを調べることもせずに、大胆にも今夜の食卓に登場させようと、腕を揮う気満々です。
さてさてどんなご馳走に調理できるのやら、心配は残りますが栄養満点の一品にするとの意気込みで挑んでみます!
今夜はマコモタケまつりだね!未知の食材「マコモダケ」とはどんなお味?
アクが無くて繊維のシャキシャキ感がタケノコのようだとしても、初めてお目にかかるマコモちゃんをどう扱っていいのやら・・・5分くらいあれこれ考えました(*´Д`)
でも、きっと美味しいはずに違いありません。
とりあえず外側の皮らしき部分を剥いて、白い部分を短冊と輪切りにして、生で少しだけかじってみました。
聞いていた通りアクはなくて、噛んでいるとほんのりとした甘みを感じて、なんかテンション上がってきちゃいます。
うん!!そのまま生のサラダでいけそうですね。
でも初めてなので生で食べる不安があったので、短冊の分はサッと茹でてドッレッシングか酢味噌で食べようと、小鉢に盛っただけで居酒屋のお通しに出てきそうな一品できあがりました♪
メインディッシュ その1「マコモダケ入りスペシャル八宝菜」
きのこと同様に、油との相性が良いとの情報を得ていたので、天ぷらか中華料理にしようと思って冷蔵庫の中を見てみると、豚肉・人参・きくらげ・マイタケ・小松菜・卵と、今話題になっている「カニカマ」が見事に揃っていました。
ならばと思い、「マコモダケ入りのスペシャル八宝菜」を作ってみることにしました。
マコモダケの存在感を見せるように、輪切りを使ったのは正解でしたね。
シャキシャキの存在感は残しつつも、他の野菜の食感と喧嘩せずに程よい噛み応えは、我ながら初めての食材にも関わらず、程よく調理したものだと自画自賛してしまいました♪
メインディッシュ その2「マコモダケの豚ロース巻」
マコモタケを千切りにして、そこに豚肉を巻いて塩コショウで味を整えて焼くだけで、もう二つ目のメインディッシュ「マコモダケの豚ロース巻」の出来上がりです!
これはとてもシンプルなので、あっという間に出来上がりでこれといったレシピも必要ないくらい簡単でした。
しいて言えば、しゃぶしゃぶ用の薄切りの豚ロースの方がいいかなというのが個人的な意見ですが、ここはお好みで豚バラでもいいかもしれませんね♪*^^*
食卓では、食べやすいように半分にカットしましたが、、、がぶりつきたい方は切らずにそのままパクっと食べるのもいいと思います~☆彡
最後に残った千切りの真菰(まこも)ちゃんと、八宝菜に使った残りの人参を彩りよく適量入れて、胡麻油・砂糖・醤油・唐辛子で調理して、ひねり胡麻を加えたらきんぴらの出来上がりです!
※おいしくてすぐ食べちゃったので写真が撮れなくてすみません^^;;;
汁物とご飯で、それはそれは豪華な『タケタケ定食』が出来上がりました。
実食した感想は?と申しますと、想像を裏切ることのない味と食感は、お気に入りになったことは間違いありませんでした。
料理レシピは盛り沢山!だったら、マコモタケの正体をもっと知らなければ!
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マコモタケご飯・素焼きやホイル焼きにして田楽味噌で食べてもいいなぁと、他にもまだまだ沢山レシピが浮かんだけれど、クセのない食材なのでヤングコーンやアスパラのように何に使っても失敗は無いように思う、という結論に達してしまいました。
そうなるとマコモタケの正体をもっと知りたくなってきたので、産地や生産者についてちょっとばかり調べてみようと思いました。
マコモダケとは
東アジア原産のイネ科の多年草のマコモの茎が肥大化したもので、水田で栽培されています。
地域差はありますが、5月くらいに植え付けて、9~11月にかけて収穫します。
苗が成長して2メートルくらいになると、マコモに寄生した黒穂菌の影響で根元の茎が肥大してくるので、その部分を『マコモタケ』と呼び、外皮を剥いた白い部分が食用となるのです。
「菌の寄生」と聞くと一瞬びっくりしますが、日本食の基礎をなしているお味噌や醤油や麹なども菌たちの活動によって発酵食品になったものですから、マコモダケもマコもからさらに良い食材に変身したと捉えると楽しいかもしれませんね♪
ちなみに、油と相性がいいので、中国や台湾では一般的に使われる食材みたいです。
日本の産地で有名なのは長野県ですが、栽培管理が比較的に楽なので、高齢者などが自家用にと、休耕田で栽培をしてらっしゃる方々が全国各地にいらっしゃるようです。
口コミなどで美味しさが伝わることで、収穫期になると一部の「道の駅」にも並ぶのだそうです。
ただの珍しいだけの植物だと思ったマコモについて、調べ始めた時には信じられない程ビックリするような内容が、そこには書かれていました。
マコモには素晴らしい水質浄化の力があることも分かりました。
マコモを粉末にして風呂に入れると、体内から出た老廃物を耐熱菌が分解してくれる浄化作用があるので、アトピーや切り傷にと商品化もされている程です。
琵琶湖や霞ケ浦ではマコモを使って水質浄化事業が盛んにおこなわれていて、マコモの茎周りは水鳥たちの餌場や産卵場所にもなり、水棲生物の隠れ場所にもなることで、たくさんの生物の優れた生息環境を作ってくれることから、生態系を守る役割も担っているのだそうです。
身近にある神社のしめ縄や、農作業に使うムシロなどの敷物にも昔から利用されているのには、ビックリしてしまいました。
マコモは米よりも古い穀物で、健康食材として北米の先住民は食べ続けており、現在の欧米でもマコモの実(ワイルドライス)は、健康を意識する人々に食材として利用されているのです。
今は雑穀米が注目されていますが、古代ではマコモを含めて六穀だったという説もあるほど、日常的に食べられていた歴史がありました。
知れば知るほど興味のわくマコモタケって、栄養的にはどうなの?
シャキシャキした食感から、食物繊維は豊富にあるに違いないと思えますが、具体的に栄養成分を挙げると、たんぱく質・ビタミン・ミネラル・カリウムを含んでいます。
これは、思った以上に健康食品のようですね。
つまり、腸内環境を整える食物繊維のおかげで、腸内の老廃物の排除が期待できるのと、カリウムを多く含んでいるので、血圧の高い方には降圧の作用が期待できる食材になるといえることです。
収穫期になって気温が下がってくると、黒穂菌の色素の影響で、太くなった茎の繊維に黒い斑点ができることがありますが、無害な上に栄養的にも変化はありません。
古くはこの黒い色素が、女性の眉墨やお歯黒の染料や漆器に使われていたほど、無害で生活に密着した植物だったと言えます。
一度口にしたら、探してでも食べたくなる食材になったのは、わたしだけではないのではないでしょうか?
まとめ
- マコモタケと言ってもキノコではなく、植物だった。
- クセが無く下処理も要らないので、とっても使い易い食材だった。
- 初めての調理でも、戸惑うことはなく油との相性はバッチリだった。
- 食感だけでなく、栄養的にも優れものと分かったので、旬の時期には探してでも使いたい食材となった。
- 食用だけでなく、環境にも大きな役割を担ってることを知ってビックリした!
あとがき
今回頂き物としてマコモタケと初めて出会いましたが、世の中には自分が知らないだけで、健康効果の高い食材がまだまだ沢山あるものだと実感しました。
これからは積極的に、未知なる食材を取り入れていかなくてはと思った次第です。
最後にマコモタケで面白かったのは、保存方法でした。
一般的な野菜の保存方法は、生えている状況となるべく同じ状態で、立てて保存する方が鮮度が保てるのですが、マコモタケに関しては逆さにして保存する方が、鮮度が保てるのだそうで、そこは謎の部分だなぁと思ってしまいました。
それにしても、マコモタケ美味しかったです、ごちそうさまでした!
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