【第64話】30年経っても一切色褪せることのない僕の女

恋愛小説(ノンフィクション)

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(これまでのあらすじ)

 

16歳で初体験を終えた矢吹。
初体験の相手の衝撃的な事実を知った矢吹は、付き合い始めてわずか1週間で彼女との結婚を決断した。
1年半後に訪れる高校卒業と同時に、荒れ果てた生まれ故郷を捨て、花の都“東京”へ彼女と駆け落ちをする計画を立てた。
この短期間で100万円を稼ごうと、矢吹の選んだ道は『パチンコ』。
極秘テクニックの実践で、いきなり月に50万以上を荒稼ぎすることに成功。
その後、失敗と挫折を繰り返すことになるが、なんとか安定的に収益を上げることができるようになった。
「よし、これで駆け落ちはなんとかなる!」
そう思った矢吹は、残りの高校生活で、彼女との同棲をスタートさせる。
このまま幸せな高校生活をエンジョイして、一気に彼女と駆け落ちできると思った矢吹だった。
ところがその後に待ち受けていたのは、次の大きな3つの事件であった。

[その1] 他クラスのヤンキー3名による夜襲事件
[その2] 地域No.1不良「ケント」の子分よる深夜の嫌がらせ事件
[その3] 同級生バイク事故死を発端とした大抗争事件

僕の仕返しをしようと立ち向かってくれたヨシノリも、タイマンで負けてしまった。
負の連鎖が止まらなくなった矢吹は、高校を辞める決断を下したのだが、生徒会長・龍也の説得で思い止まることにした。
それから、暫くして矢吹は、今までの出来事を彼女へ話すことにした。

話を聞いた彼女は・・・。

続きをどうぞ。

 

~~~~~~~

 

僕は、生徒会長・龍也の説得により、高校だけはどんなことがあっても卒業しようと心に誓ったのだった。

 

しかし、いくら強く心で誓ったところで、全ての問題が瞬時に解決できるわけではない。

 

龍也からアドバイスをもらった直後は、一気にテンションはMAXな状態になったのだが、やはり家に戻り、一人になると再び不安は襲ってきた。

 

この気持ちを落ち着かせようと、パチンコ屋へ通うことで現実逃避する日々が繰り返されていた。

 

お金は稼げているのに、気持ちが晴れることはなかった。

 

いつも何か追われ、誰かに尾行されているような気がしていた。

 

僕は、パチンコを打ちながら、足元に山積みされたドル箱の中の無数のパチンコ玉を見て、今の心の状態を全て彼女に話そうと思った。

 

その夜、彼女はいつものように仕事が終わると、僕たちの愛の巣である “離れの部屋” に来てくれた。

 

僕は、今日こそは全てを話そうと思い、彼女に言った。

 

 

矢吹:「実はね、葉子…。」

 

彼女:「どうしたん?急に。いつもと様子が違うね。」

 

矢吹:「実はね、黙っていたことが沢山あるんだ…。」

 

彼女:「・・・何かあったの?」

 

矢吹:「うん、実は半年程前からの話になるんだけど・・・・」

 

 

その夜は、保健室の倍賞先生に話した以上に、これまでの半年間で起きた深くて濃い話を、すべて彼女には話して聞かせた。

 

高校を辞めようと思ったこと、

パチプロになって生計を立てようと思ったこと、

まだ僕は色んな奴等に狙われていること等 を、

全て吐露したのだった。

 

黙って全ての話を聞いてくれた彼女だったが、ひとこと呟いた。

 

 

彼女:「丈は、いつもそう…」

 

矢吹:「え?」

 

彼女:「問題が起きるまで、私には何も話してくれない…」

 

矢吹:「いや、それは・・・」

 

 

“彼女に心配を掛けさせたくなかったから” という言葉を言いたかったのだが、何故か言葉に出すことはなかった。

 

なんとなく、言い訳をしているように思われたくなかったのだ。

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彼女:「・・・私が何も知らないとでも思った?」

 

 

僕は、この意味深な言葉に、“ドキ” っとした。

 

彼女は、僕の全てを見透かしていたというのだろうか?

※僕は浮気をしないが、きっと浮気がばれたときの男性はこんな心理状態になるのでしょうね。^^;;

 

 

矢吹:「ど、どういうこと?」

 

 

彼女は、話を続けた。

 

驚いたことに、彼女は僕が話したほぼすべてのことを知っていたのだ。

 

 

矢吹:「な、なんで!?」

 

 

驚いた僕は、思わず彼女に聞いた。

 

なんと、彼女は僕が深夜に呼び出された時、毎回、僕の後を付いて来ていたのだ。

 

僕と付き合い始めて、僕の身の危険を感じ始めた頃から、僕の自宅の同棲部屋である “離れの部屋” には、毎晩、彼女はスクーターで近所まで来て、そこから徒歩で僕の部屋まで歩いて来ていたというのだ。

 

彼女の自宅から僕の自宅までは、徒歩20分弱しか離れていなかったので、わざわざスクーターで来る必要はない。

 

しかも、僕がヤンキー連中に狙われ始めたのは、夏が終わり、季節が秋に突入した9月に入ってからのことだ。

 

スクーターで通うのには、寒さが身に沁みる季節だったに違いない。

 

僕は彼女が寝静まったことを見計らって、ヤンキー達に呼び出された場所まで原チャリを飛ばして向かって行ったのだが、まさか彼女が僕の後を付いて来てくれていたなんて…。

 

彼女は、僕がツネ達にヤられたことだけでなく、

銃刀法所持違反の現行犯で逮捕されかけたこと、

不良グループNo.1のケントに呼び出され詫びを入れられたこと、

そして、同級生のバイク事故死が引き金となった高校での集団暴行事件に至るまでの全てを知っていた

※高校での集団暴行事件をなぜ彼女が知っていたのかは、この時は謎だったが、後に、僕の親友のヨシノリへ連絡を取り、逐一状況を確認していたことが判明した。携帯も何もない時代にである…。

 

そして、彼女はおもむろに自分のバックからタオルでグルグル巻きにしたあるものを出した。

 

タオルを解くと、そこには刃渡り30cmはある出刃包丁が現れた。

 

彼女は、この出刃包丁をいつもバックに隠して持ち歩いていたとのことだった。

 

僕に何かあったときは、この出刃包丁を振り回そうと思ったのだろう。

 

 

僕は、込み上げてきた涙が抑えきれなくなり、彼女の前で号泣した。

 

 

ずっと、男として彼女を守り抜くために、全ての問題を伏せてきたつもりだったのだが、逆にこんなにも彼女に心配を掛けさせていたことがわかり、自分自身を恥じた。
(30年経った今でも、この恥を上回ったことはない)

 

 

 

 

そして、その夜、彼女は一人、夜の暗闇の中へと黙って消えて行った。

 

 

 

 

(つづく)

 

ushiro2

 

追伸:
この記事を書きたくて、連載を続けてきたと言ってもいい。
この真実を読者の貴方には、どう映っているだろうか?
僕が浮気をしない理由の大半の答えは、この一話に込められている。
こんな女は、他にいないだろう。
30年経った今でも、僕の中で全く色褪ることのない女性は、妻以外には考えられない。

 

 

 

今日も最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
それではまた。

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