【第51話】高校2年生 男子 銃刀法違反の疑いで逮捕!?

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(これまでのあらすじ)

16歳で初体験を終えた矢吹。
初体験の相手の衝撃的な事実を知った矢吹は、付き合い始めてわずか1週間で彼女との結婚を決断した。
1年半後に訪れる高校卒業と同時に、荒れ果てた生まれ故郷を捨て、花の都“東京”へ彼女と駆け落ちをする計画を立てた。
この短期間で100万円を稼ごうと、矢吹の選んだ道は『パチンコ』。
極秘テクニックの実践で、いきなり月に50万以上を荒稼ぎすることに成功。
その後、失敗と挫折を繰り返すことになるが、なんとか安定的に収益を上げることができるようになった。
よし、これで駆け落ちはなんとかなる!
そう思った矢吹は、残りの高校生活で、彼女との同棲をスタートさせる。
このまま幸せな高校生活をエンジョイして、一気に彼女と駆け落ちできると思った矢吹だった。
しかし、ある土曜の深夜に掛かってきた1本の電話から事体は急変するのだった。
深夜に他のクラスのヤンキー3人組に呼び出され、ボッコボコにやられてしまったのだ。
しかし、この主犯格のツネのある一言が、矢吹を逆上させる。

「殺(ヤ)られる前に殺(ヤ)ったる!」

タンスの奥にしまっていたドスを取り出し、砥石で磨き始めた矢吹。
逆襲の日、土曜日の夜になり、逆襲するために丑三つ(うしみつ)近くに “離れの部屋” をコッソリ抜け出した矢吹だったが、いきなり背後から男の声が…。

~~~~~~~

 

「おい!」

深夜2時近くに、広場近くの鉄筋コンクリート建屋の下で、僕はある低い声の男から声を掛けられた。

振り返ると、40代後半位の男性がすっと立って、こっちを見ている。

 

(「ヤバイ、事前に根回しされたか?」)

 

僕は、てっきりツネの繋がりの闇世界の男が現れたのかと思った。

僕がツネ暗殺(ちょっとオーバー^^;;)計画を企てていたのを、どこからか聞きつけたツネが、裏で手を回して僕を拉致監禁し、コンクリート積めして苅田港に投げられるのかと瞬時に思った。

アイツらは、裏社会とも繋がっているように感じていたからだ。

心臓は破裂しそうになった。

男は、無造作に自分の腰に手をやり、何かを取り出して、僕に突き付けた。

 

(「…拳銃か?それとも、オレと同じドスでオレを一刺しするのか!?」)

(「絶体絶命だ。これで僕の人生は終わりか…。無念…。」)

 

僕の鼓動は更に加速し、銃で撃たれる前に、心臓が破裂して死ぬんじゃないかと思った。

その瞬間に、僕の目の前がパッと明るくなった。

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男が手にしていたものは、25cmほどの懐中電灯で、それを僕の顔に照らしたのだ。

僕は眩しくて、片手でその光を遮るように、相手を見た。

男は、更に空いている片手で、自分の胸元からサッとあるものを取り出した。

手際の良さに、僕は一瞬何が起こったのかわからなった。

 

男:「警察だ。ここで何をしている!」

 

男が取り出したのは、警察手帳だった。

 

(「え?何??何が起こっている!?」)

 

この状況を理解するのに、僕は時間が掛かった…。

 

矢吹:「い、いえ、あの、その、、ええ~っと、、、」

 

 

言葉に詰まる僕…。

 

男(警察):「どこに行こうとしているんだ?こんな時間に」

 

質問にまともに答えられない僕。

そりゃそうだ。

サラシを巻いた腹にはドスを忍ばせているし、ズボンの右ポケットにはジャックナイフも入っている。

おまけに左ポケットには、赤ラークのタバコとライターも入っているのだ。

咄嗟(とっさ)に出た言葉は、次の言葉だった。

 

矢吹:「さ、散歩です。寝付けなくて、近所を散歩しに…。」

 

深夜2時に、散歩する高校生がどこにいるというのだ??

僕は、その場で所持品を検査された。

 

男(警察):「お前、高校生やろうが?
なん、ヤクザごっこみたいなことしよんか!」

 

  • 1986年11月8日
  • 午前1時48分26秒
  • 矢吹丈 17歳(高校2年生)
  • 銃刀法所持違反
  • 現行犯逮捕

 

僕は、そのまま行橋警察著へ連行され、、、、、るはずだったが…。

 

(つづく)

 

patokaa2

 

追伸:
ど、どうですか?高校二年ですよ、僕…^^;;
ホントねぇ~…。
結構マトモな高校生だと思っていたのですが、いざ昔の記憶を頼りにノンフィクション書くと、
この男はとんでもない奴ですね…。
ったく!親が可哀相ですわ。^^;;;;;
どうなる、矢吹!逮捕されるのか!?
次回、ご期待(?)ください。

 

 

今日も最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
それではまた。

 

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