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(これまでのあらすじ)
16歳で初体験を終えた矢吹。
初体験の相手の衝撃的な事実を知った矢吹は、付き合い始めてわずか1週間で彼女との結婚を決断した。
1年半後に訪れる高校卒業と同時に、荒れ果てた生まれ故郷を捨て、花の都“東京”へ彼女と駆け落ちをする計画を立てた。
この短期間で100万円を稼ごうと、矢吹の選んだ道は『パチンコ』。
極秘テクニックの実践で、いきなり月に50万以上を荒稼ぎすることに成功。
しかし、この戦略は長くは続かず、あえなく全財産を無くしてしまった。
路頭に迷う矢吹の前に現れた一人の男、高校生パチプロ「高橋」。
矢吹は、高橋の教えの一つである”新装開店プロ”になり、負けを取り戻した。
継続的なカネの流れをまた作ることができた矢吹は、付き合い始めた当初のように、彼女とのラブラブな関係を再開させ、高校2年の冬から同棲生活を始めたのだった。
~~~~~~~
彼女との同棲生活が始まった。
まさに愛の巣状態。
僕達は、毎晩行為に励んだ。
この幸せが一生続くと信じていた。
そんな矢先に、ある日の深夜に1本の電話が鳴った…。
“離れの部屋” には電話は引いていないので、”自宅” に掛かった電話コールは僕達には分からない。
両親とお婆ちゃんが住む “自宅” から、彼女と僕が同棲している “離れの部屋” へ母がサンダルを引きずりながら歩いてくる音が聞こえた。
うたた寝状態の僕だったが、なんとなく不吉な予感を感じた。
母:(コン、コン、コン..)「丈、丈、、。」
僕の部屋には鍵が掛かっていることを知っている母は、ノックして僕を呼んだ。
僕:「どうしたん?こんな夜中に…。」
彼女と寝ていて半分寝ぼけ状態の僕だったが、返事はきちんと返した。
眠い目を擦りながら時計を見ると、午前1時を過ぎていた。
母:「鈴木くんという友達から電話が掛かっとうよ。」
鈴木なんてヤツは知らない。
だけど、凄く嫌な胸騒ぎがしたので、電話には出ようと思った。
僕:「わかった、そっちに行くよ…」
彼女には、布団にくるまって隠れているようにお願いして、僕はサッと外へ出た。
土曜の夜ということで、苅田港の方からは、ゼロヨンの音(*1)が鳴り響いているのが聞こえていた。
*1 : 苅田港には日産の工場があり、幅の広い長い直線道路が沢山あった。
当時、チューニングカーが流行ってて、苅田港は毎週土曜の夜は、ゼロヨン(0⇒400mを車でスピードを競い合うこと)大会が繰り広げられていた。
それにしても、12月の深夜1時過ぎは、流石に寒い…。
僕は足早に自宅へ行き、体を丸めながら電話に出た。
僕:「もしもし?」
電話越しに、返答はない。
僕:「もし、もしっ!?…」
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すると、少し声のトーンを変えた男が電話越しに、こう言ってきた。
男:「すぐに出て来い。出てこんと、お前を学校で半殺しの目に遭わすけの…」
僕は、一気に目が覚めた。
僕:「…な、なに?…」
暫く沈黙が続いた。
男:「いいから来い!」
「場所は、荒波中学(仮称)の坂を上ったところだ!」
「直ぐ来いよ!!」
(ガチャッ、、ツー、ツー、ツー、ツー、・・・)
僕は、訳がわからなかった。
心臓がドクン、ドクンと鳴り響いていた。
僕は部屋へ戻り、彼女に次のように告げた。
僕:「ちょっと出掛けて来るから…」
彼女:「何。言いよん。もう午前1時過ぎとるんよ」
僕:「わかんないけど、ちょっとヤバイ…」
「どうもタチの悪い連中に狙われているみたいなんよ。」
「ここは行かんとヤバイ。学校で遣られる…」
彼女:「大丈夫なん?」
心配そうに僕を見る彼女。
でも、行かないと何も分からないし、
何が始まるのか予想が付かない。
僕:「心配せんで。すぐ戻るから…」
僕は、厚手のジャンバーを着込み、原チャリを音をさせないように、ゆっくりとそっと外へ出した。
彼女は、小さく窓を開けて、心配そうに僕を見ていた。
僕は、彼女に小さく手を振り、更に原チャリを離れた場所へと移動させた。
キーを捻(ひね)り、セルを押した。
バババババ…
深夜に、原チャリのマフラーの音が甲高く鳴り響いた。
そのまま、原チャリにまたがり、僕はアクセルを捻って荒波中学へと向かった。
カネも何も持たず、あえて無防備な状態で原チャリを走らせた。
(つづく)
追伸:
遂に、ドロドロ劇場の始まりです。
当時を思い出して書いていますが、かなりヤバイ系の記事になります。
でも、本当にあった話なんです。
僕はメンタル強い方ではありませんが、本当にメンタルが弱い高校生だったら自殺する子も出てくると思います。
それだけ、ちょっとヤバイことがこれから起こります。
この後、矢吹は・・・となりますが、倍返しもやります。
よろしく付き合ってくださいね!!
今日も最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
それではまた。
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