【第21話】決断した日

恋愛小説(ノンフィクション)

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僕が決断した日が訪れた。

この時点で、彼女とはまだ肉体的な関係はない。

僕は、まだチェリーボーイのままだった。

この時の僕の彼女に対する想いは、『LIKE』以上『LOVE』以下だったが、極めて『LOVE』に近い状態だった。

一般的に、『LIKE』から『LOVE』への完全なる移行は、やはり肉体関係が必要かもしれない。

僕はこの日、チェリーボーイのまま一気に『LOVE』を超えた!

 

いつも通りに、バイト帰りに彼女の自宅に立ち寄った。

僕達は、彼女の部屋で好きな音楽を聞いたり、その日の出来事を話し合ったりしていた。

彼女も僕もタバコが大好きで、タバコを吹かしながら、音楽の歌詞を聞いてその内容についてお互いの思いを話すことが楽しみの一つだった。

当時良く聞いたのは、レベッカ。そして大沢誉志幸だった。

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彼女は洋楽も好きで、特にマドンナは彼女の憧れのアーティストであり、何度か僕の前で踊ってくれた。

madonna

ホントにカッコイイなって思った。

こんなことで、僕は、彼女からも音楽の影響を強く受けている。

この日も普通に話をしながら、途中でキスをしたり、隣の部屋に居るお母さんや弟さんのことを意識しながら見つからないように抱き合ったりしていた。

どこにでもいる普通のカップルの時間を満喫していた。

この頃の僕は、もうチェリー卒業のことしか考えていなかったので、どうすればその日を迎えることができるのだろうと、頭の中はこのことばかりを考えていた。

彼女のこの部屋では何もできないこと位は、僕も彼女もわかっていたからだ。

そんな時だった。

彼女から、


「実は…」

と、話を切り出してきた。

僕は、あれだけのアルバムと過去の壮絶な話を聞いていたので、

「どうしたん?」

と普通に軽い返事をした。


「矢吹くん、実はね、、凄く大切なことを言わなくてはならないの。」

深刻な顔をした彼女の表情を見て、これは只事ではないなと思った僕は、

「どうしたの?急に…」

と、ちょっと真剣な表情で答えた。

彼女は、


「嫌いになるかもしれない…」

と言った。

僕は言った。

「そんなことあるはずがない。何を聞いても、嫌いになんてならないよ。」

決まりきった言葉だが、この言葉以外に返す言葉なんてみつかるはずがなかった。

「じゃあ、驚かないでね…」

そういうと、彼女は自分の頭に手を掛けた。

実は、彼女は大きなバンダナでいつも髪の毛を束ねてアップにしていた。

元々、僕はストレートなロングヘアが好みだったが、彼女のこのセットはカッコよくって、いつしかポニーテールが自分の好みのようなことを友達には言っていた。

ただ、彼女の髪型はポニーテールではなかったが、それは彼女の個性の証なんだろうと思っていた。

しかし、この僕の思いは次の瞬間消し去られた。

バンダナを取ると、そこには、大きな脱毛箇所が何箇所もある頭皮が露になった彼女の頭が現れた。

バンダナはお洒落に付けていたものではなく、何箇所もある円形脱毛症を隠すためのものだった。

さすがの僕も、これは完全に想定外の出来事であり、心臓が激しく鼓動した。

彼女はこの事実に、言葉を付け加えた。

「矢吹くん、私ね、幼少の頃から髪の毛が抜けるの…
色んな病院を転々としたけど、治らないの…
先天性のものか、もしくは幼少の頃からの栄養失調が原因みたい…」

うつむいたまま話す彼女。

更に、こう続けた。


「おそらくね、子供もダメみたい…」

本当に、想定もしていなかった事実を告げられた。

驚きなんてものではなく、これは決して他人事ではなく、、、

何が何だかわからなくなっていた。

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事前に告知があったとしても、時間が与えられていたとしても、きっと同じ感覚だったと思う。

彼女はうつむいたまま、タバコに火を付けた。

本当に苦しくたまらなくなったときに、彼女は黙ってタバコを吸うことはもう分かっていた。

僕は、なんて声を掛けて良いのかわかなかったが、咄嗟的に、


「関係ないよ。何もかも。オレの気持ちは変わらない。」

という言葉だけを返した。

「ありがとう…」

僕の方を振り向かずにタバコを吸う彼女。

この姿は、僕が一番嫌いな彼女の姿であり、今でもこの姿を見ると、自分自身の不甲斐なさに憤りを感じる。

「オレが何とかしたい」

この気持ちに駆られるのだ。

この日は、彼女からの衝撃の告知によって、一気に空気が変わり、タバコの煙と重たい空気が部屋中に立ち込めることになった。

あまりに衝撃的な事実を知った僕だったが、なぜか涙の一つも出なかった。

感受性の高い僕は、壮絶なドラマや感動的な映画を見ると、人目をはばからずに号泣してしまうのだが、本当にこの時の僕は涙が出なかった。

今、この当時の僕の気持ちを垣間見ると、なぜ涙が出なかったのかがよくわかる。

それは、

決断

したからに他ならない。

“涙” というものは、人間の感情を確認する指標や判断材料と捉えている方が多いと思うが、

僕は、必ずしもそうではないと思っている。

感動の涙は、”感動の大きさ” と “涙の量” との比例関係にあると思うが、

悲しみの涙は、”悲しみの深さ” と “涙の量” と必ずしも比例関係にはならない。

悲しみの涙には、悲しみの深さの下限値に達すると、涙は止まるのである。

悲しみの涙が止まったとき、当時に時間も止まる。

悲しみの涙が止まった一瞬の間で、人は決断を迫られるのだと思う。

僕の場合、悲しみの涙を流すという過程を自らで絶ち、瞬時に悲しみの下限値に到達した瞬間に、人生の決断を決めた。

 

決断とは、「決めて断つ」と書く。


高校2年の16歳の夏、僕はこの女性を生涯掛けて愛し続けることを決めた。

 

この決断により、次の関係が成立する。

「他の女性との関係を一切断つ」
= 「浮気をしない」

このことが、

『16歳から約30年間ずっと1人の女性だけを愛し続けている男』の浮気をしない本当の理由

ならば、この小説はここで終わることになる。

しかし、筆者は言いたい。

「こんな決断なんて、ちっぽけなものだ。」
「単なる宣言に過ぎないわけで、宣言なんて誰にでもできる。」

『浮りゆ』は、人工的に作られたフィクション恋愛小説ではない。

リアルな恋愛物語なのだ。

僕自身の中に16歳の夏に打ち込んだ楔(くさび)が、約30年間引き抜かれず、今に至っているプロセスにこそ意味や価値があるのだと思う。

『浮りゆ』は、今ここからがスタートなのだ。

また、新たな衝撃事実を知った僕。

今回の衝撃事実は、単に彼女の過去の出来事ではなく、これから未来に向けて、彼女と僕自身の二人の人生にも大きく関係することだった。

16歳の僕は、いつも通りに彼女の自宅を立ち去る時、帰り間際に次の告白をしたんだ。


「結婚しよう」

(つづく)

 

追伸:
僕は20歳で結婚しました。
今年、結婚生活23年目を迎えています。
僕が今回、この記事を書くには時間が必要でした。
なかなか筆が進まないというか、キーボードが叩けなかったんです。
昨日、もう一度自分がこの記事を書きたいのか、自問自答するために、
妻と出逢った当初の場所に行ってみたりしました。
そうそう、SimplogとFacebookに、高校の写真を2枚ほどアップしましたが、
実は10分程度の動画撮影もしました。
「やっぱり僕は、この僕の決断を記事にしたい!」
あらためて、そう思いました。
今日の記事が、あなたにはどのように映りましたか?
僕は、僕です。
まだまだ結果を出せていませんが、諦めずに今後も自分と向き合って結果に拘る人生を送ります。

 

今日も最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。

それではまた。

 

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