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彼女のアルバム事件から数日が過ぎていた。
話は、いつもの高校生活に戻る。
ある日のこと、クラスで一番背が高く顔立ちのはっきりしていた野球部の中野が、大きな声で同じ野球部仲間にこんな話をしていた。
「おい、学校の帰りにあるスーパーのカメラ屋に相当イイ女がおるんよ。
オレ、ちょっとコクろうかと思っとるんよのぉ~。」
もちろん、それは僕の彼女のことだった。
自慢をするわけではないが、彼女を初めて見た時は無表情で冷酷な感じがして、僕のタイプではなかったのだが、僕に心を開いてくれてから見るようになった彼女の笑顔は本当に可愛くて、よくこんな女性が僕のことを好きになってくれたよなと本気で思っていた。
そんな僕は、彼女と付き合い始めた頃によく「なんで芸能人や女優になろうとしなかったの?」と何度か本気で聞いたことがあった。
見れば見るほど、よくあのお母さんからこんな女性が産まれたなぁ~っと思ったものだ。
しかしまあ、弟さんもスタローン似だし、見たことのないお父さんが男前だったのかもしれないと思った。※お母さん(妻のね)、ごめんなさい。
僕は、野球部の中野のこの話を、教室の端っこで聞きながらほくそ笑んだ。
「悪い、中野。その子はもうオレのもんなんよ。」
今、思うとなんとも嫌~な高校生だったと思う。(-_-;)
また、こんなこともあった。
これは、付き合い始めた頃に彼女から聞いたのだが、
彼女は、僕と付き合う前に、メンズファッション誌『MEN’S NON-NO』の専属モデルと付き合っていたのだ。
これからお洒落に目覚めようとしていた高校二年の僕は、『MEN’S NON-NO』と『Checkmate』(廃刊)の二冊を愛読し始めたばかりの頃だった。
自宅に帰宅した僕は、クソ暑くて汗びっしょりの体のまま風呂にも入らずに、カラーボックスからバックナンバーを含めた『MEN’S NON-NO』を無造作に取り出した。
そして、彼女が付き合っていたという”野口”という男を捜した。
“野口” は、すぐに見つかった。
“野口” は、片面1ページにド・アップで掲載されており、こんがり日焼けした甘いソース顔をしていた。
“野口” は、爽やかな白いシャツを上質に着こなし、カメラ目線でこちらに笑顔を送っていた。
“野口” は、どこの誰が見ても、男性ファッション雑誌のトップモデルだった。
※当時、風間トオルが大人気だったが、彼と互角を張る位に男前だった。
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それに比べ、僕はといえば、ようやくヤンキー路線から少し脱出しかけた中途半端な少年だった。
ふと我に返った僕は、”野口” のトップモデルのファッションセンスを見ながら、自分の今の服装を見ていた。
バイト帰りから彼女宅へ立ち寄り、自分の自宅へ戻ったばかりの僕は、相変わらずのぶっといボンタンを腰穿きしていて、この定番アイテム以外持ち合わせはなかった。
また、土日になると私服に何を着たら良いのかもチンプンカンプンな状態だった。
この現実を直視し、なぜ彼女は僕のようなガキンチョを選んだのか不思議でならなかった。
「この男をフッたのかフラれたのかはわからんけど、どう考えても天地の違いがあるオレをよく彼女は選んだよな?なんで??」
本当に、この記事を書いている今でも、当時の彼女の心理は謎だ。
妻の当時の気持ちは、どんなだったんだろう?
だって、考えてみて欲しい。
「顔」
「ルックス」
「センス」
「ビジネス」
「安定性」
「将来性」
全てを比較してみても、僕に勝るものは何一つない。
僕だったら、絶対にどう転んでも僕を選ぶことはしない。
ましてや、彼女はこの1年後、すべてを捨てて、僕と駆け落ちするんだから(言っちゃった^^;;ごめん!)、彼女の勇気は半端じゃない。
僕には、とても真似できない。
“野口” の話に戻しておこう。
“野口” の記事を見て、しばし放心状態の自分だったが、我に返った僕は、爽やかな笑顔の野口の写真を、メッタクソに破り捨てたのだった。
・
・・
・・・
・・・
・・・・・
「今に見てろよ!!」
どうも、この頃からみたいだ。
この言葉が僕の口癖になったのは。^^;;
(つづく)
追伸:
昨日の夜は、僕のオフィスにてビジネス仲間数名とミーティングをしました。
その中に、僕より2つ年下のリーダーが居るのですが、この恋愛小説の感想を聞きたくって、
「【恋愛小説:第11話】こんにゃく屋の息子の弟子入り」を
朗読させていただきました。
※実は、僕の中ではこの第11話が自信作なんです。^^;;コメントはゼロなんですけど..^^;;
途中から吹き出して笑ってくれたリーダーの反応を見て、更にヤル気になった単純な僕でした。
暑い日が続くので、体調管理は万全にしてくださいね☆
今日も最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
それではまた。
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