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【第06話】中田健二という男

      2016/04/24

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M@X(まっくす)です。

4月8日から連載を開始した「釈迦~」も今回で第06話になります。

「釈迦~」は、僕のノンフィクション小説の第二作品目となるのですが、ソーシャルメディアとの連携を強化させたことで、ダイレクトに読者の皆さんの声が届くことがとても励みになっています。

まだまだ、始まったばかりの連載企画でも、ゆっくりとお付き合いいただければ幸いです。

一緒に幸せになっていきましょうね♪^^

それでは、第06話をお楽しみください。




【第06話】中田健二という男

~~~ 前回までのあらすじ ~~~

12年前に履歴書で足切りされた会社から、突如ヘッドハンティングを受けた矢吹。

遂に人生で突き抜ける時がやってきた!

そして、新年早々、佐賀での研修に意気揚々と参加した。

そこで矢吹のことを待ち受けていたのは、社員の能力の高さ。

それと、ある男の存在であった。

中田健二という男とは一体何者なのか?

~~~~~~~~~~~~~~~~~

佐賀県の山奥からスタートした新たな会社での研修。

そこで繰り広げられるツワモノ社員達の見事なプレゼンテーション。

「ヤバイ、この会社。ちょっとこれまでの力が通用しないんじゃないのか?」

私は、この業界で初めて危機感を覚えていた。

正直に申し上げておこう。

私は、この会社にヘッドハンティングされるまで、IT業界で天狗となっていた。

失敗や挫折なんて考えたことがなく、自分の力と可能性を信じ、ひたすらITスキルに磨きを掛け続けてきた。

元・不良だからこそ、誰にも負けるわけには行かなかった。

富○通に転職した時も、プロパー(*1)の社員から嫌がらせを受け、その後にこの社員を技術で叩きのめしたこともあったし、ぬるま湯上がりのドコソコ大学の坊ちゃん新入社員を、あまりのストイックな指導により出社拒否に追いやったこともあった。
*1:新人からずっと居る社員のこと

「わかんないんだったら、寝る間も惜しんで自分で調べろ!!」

こんなことを平気で口にしていた。

特許を取得したり、富○通社内の技術大賞で入賞できたのも自分の実力だと思っていたし、誰にも負けたくなかったので、JRの通勤時間もIT関連の勉強に充てていたし、トイレの中にはIT資格の試験問題をコピーして貼り巡らしていた。

資格を数多く取得することで、自己優越感に浸っていた。

"絶対にこの業界で、トップに立ってやる!"

この気持ちだけで、34歳になるまで突っ走ってきていた。

だから、自分が失敗なんてするわけがないと本気で思っていたのだ。

そんな自分の目の前に、大きな壁が突如として現れたのである。

そして、そんな私にトドメを刺したのが、前回の最後で登場した福岡支社の新任部長「中田健二」だったのだ。

前回もお伝えしたが、中田さんは、私の高校の3つ年下の後輩、学科も自分よりもランク下、私は大学卒で彼は高卒のまま。

ついでに申し上げておくと、私は数々のIT関連の資格を持っているが、彼は資格なし。

私は特許を取得しているが、彼は特許も持っていない。

こんなことを述べている時点で、当時の自分がいかに "自惚れが強い男" であったのかが、"今の" 自分なら客観的によくわかる。

私は、「なぜ、オレがコイツの下にいるわけよ!?」と心の中で強い憤りを感じていたわけである。

しかし、この思いは、中田さんのプレゼンテーションを聞くことで打ち消され、谷底へ叩き落されてしまったのだった。

「皆さん、こんにちは。福岡支社、部長の中田です。」

この一言のメッセージだけで、中田さんは他の誰よりも違うと思った。

ちなみに、福岡支社には、江崎支社長の配下に、私よりも年上の社員が3名いた。

そして、私よりも1つ年下の社員が1名いて、その下が中田さん、他は中田さんよりも年下の社員が5名ほどいた。

つまり、中田さんは、10名近くの部下を持ち、中田さん自身よりも年上の部下が、私を含めて4名いたことになる。

この年上連中を含めた部下全員を膝間付かせるような、圧巻したプレゼンテーション能力を兼ね揃えていた。

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実は、私は彼のプレゼンテーション能力の高さを知らなかったわけではない。

私が卒業した高校の後輩であったことも知っていたし、彼が講師を務めるセミナーにも何度か参加したことがあった。

その時も、「よく頑張ってるなぁ~、うちの高校の後輩なのに...」と思っていた。

自作で作ったパワポもオリジナリティーに溢れていたし、細部に渡る分析結果も完璧で、彼ならではの質の高い作品に仕上がっていた。

また、私は富○通時代に、何度かOR●CLEの評価データが欲しくて、直接中田さんに依頼をしたこともあり、その都度、私のニーズ以上のアウトプットを出してくれていた。

私は、その頃は、いつも「健ちゃん、健ちゃん」と彼のことを呼んでいて、「まあ、高卒だから日本○○○での出世は難しいと思うけど、応援するよ!」と心の中で思っていた。

だから、私が日本○○○に入社する際に、彼が私と同じマネージャーになると聞いた時には、正直耳を疑った。

この時点で、本当に彼の実力を素直に認めていたのならば、「当然の結果」として彼を祝福できていたに違いない。

当時の私は、かなり性格が捩(よじ)れていたのだ。

「まあ、入社後に、いつものようにブチ抜けばいいか。」

なんて、浅はかな軽い気持ちを持っていた。

「福岡支社は、オレが塗り替えてやる!」

とまで思っていたという、当時の私が自信過剰な馬鹿丸出しな性格の持ち主であったことを、ここに記しておきたいと思う。

こんな前提条件が揃っている中田さんだったので、よくよく考えて見ると実力だらけなこと位、少し考えればわかるようなものだったのだが、当時の私は自分のことばかりを考えていた愚か者だったわけである。

中田さんのスピーチは本当に素晴らしくて、最後まで聞いた私は、「彼は支社長でも充分に通じる」と思ったのだった。

では、ここで中田さんが、この研修でどのようなプレゼンテーションを繰り広げたのかをお伝えしておこう。

・知識の量が半端じゃなく、それがこれまでの経験に基づいた内容であった
・データに基づく話の展開が抜群に上手い
・声のトーンが良い(遠くまで届く声質をしている)
・言葉のイントネーション(強弱)がはっきりしている
・静寂な話の展開の中で、訴求ポイントに来た時に絶対的に相手に納得させる落とし込みが半端じゃない
・常に相手に疑問を抱かせるが、実はその答えはいくつも用意されており、適材適所で道理を導く力を備えている
・表情は一貫してクールを貫く姿勢であるが、時として笑いを誘い、聞き手を退屈させない

ここまで書くと、この記事を読んでいる読者は、ある方をイメージされたのではないだろうか?

「スティー〇・ジョ〇ス」

私は今でも彼のプレゼンテーション能力は、和製・スティー〇・ジョ〇スだと思っている。

彼のプレゼンテーションを最後まで聞いた後、私はしばしその場から身動きすることが出来なくなってしまった。

そして、この日を境に、私は "健ちゃん" と呼ぶことを止め、きちんと "中田さん" と呼ぶようにしたのである。

中田健二、私はこれまでの人生で、彼ほどに脅威を感じた人物はいない。

今でもだ。

■今回のワンポイント
・傲慢な生き方をしていると、必ずどこかで地獄を見ることになる。

(つづく)

 

追伸:
中田健二という男が、実はこの物語の中心人物となります。
私が鬱になったのも、実は彼の存在が強かったからです。
彼は私から、一切の言葉の暴力を振われたことなく(もちろん力も)、
彼の存在そのものが脅威であり、威圧的だったわけです。
まだまだ、この中田健二という男の話しは続きます。
それは、私は彼こそが超能力者だと今でも思っているからです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。(*^_^*)
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