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【第33話】ゴッドハンド高橋!

      2016/11/08

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(これまでのあらすじ)

16歳で初体験を終えた矢吹。
初体験の相手の衝撃的な事実を知った矢吹は、付き合い始めてわずか1週間で彼女との結婚を決断。
1年半後に訪れる高校卒業と同時に、荒れ果てた生まれ故郷を捨て、花の都 "東京" へ彼女と駆け落ちをする計画を立てた。
この短期間で100万円を稼ごうと、矢吹の選んだ道は「パチンコ」。
極秘テクニックの実践で、いきなり月に50万以上も荒稼ぎすることに成功。
しかし、その後に訪れる挫折。
全財産を無くし、路頭に迷う矢吹の前に訪れた一人の男「高橋」。
矢吹に一筋の光が差し込めたのだった。

~~~~~~~

 

ギャンブラー "高橋" の存在は、僕にとってはとてつもなく大きくなった。

なんといっても、高橋は個人のギャンブラーでなく、
高橋一家総勢のギャンブル一族というわけだから、極め方が違っていたわけである。

ここで高橋一族のギャンブルの内容を紹介したいが、まずは出会った高橋のその後から話していきたいと思う。
彼は、結構遠くから高校へ通っていた。

なんと、中津という隣の県(大分県)から来ていたのである。

普通に考えると、電車で通学していると思うだろうが、なんと高橋は、小型のスクーターで通っていた。

しかも、高校には内緒で小型のスクーターの免許を取得し、それに乗って来ていたのだ。

「LEAD」というHONDAの90ccのスクーターだったのだが、
もちろん小型免許の取得は高校では許されているはずもなく、
学校では真面目一辺倒で通している高橋が、ここでも僕には新鮮に映った。

lead

 

高橋:「矢吹くん、じゃあ僕のホームグランドに一緒に来る?」

矢吹:「おお!行く行く!どこまででも着いて行くよ!」

ってなわけで、遠く中津付近の国道10号線沿いにあるパチンコ屋まで、僕は高橋の後ろをアクセル全開で着いて行った。

距離にして50km近くあったのではないだろうか?

小倉への遠征よりも長かったのだが、可能性を感じた僕には、距離なんてどうでも良かった。

しかも、ヨシノリは居ないわけだが、その存在もこの時の僕には関係がなかった。

ただ、稼ぎたい一心で、このチャンスの可能性に掛けていた。

 

到着したパチンコ屋は、田舎にしてはだだっ広くて、僕はホールの大きさに圧倒した。

高橋:「僕はこれから打つけど、矢吹くんはどうする?」

恥ずかしながら、僕のポッケには、母ちゃんから貰ったお小遣いの余り3,000円程度しか入ってなくて、その金を投資するわけにはいかなかった。

矢吹:「いや、今日は高橋の打ち方を勉強させてもらうよ」

そう言って、高橋をピタリとマークした。
次に取った高橋の行動に、僕は一瞬身構えた。

腰を低く降ろし、中腰状態で一台、一台、真剣に真正面から台を直視する高橋。

高橋は、真剣に釘を見ていたのだ。

こんなヤツは、僕の周りには一人も居なかったし、小倉のパチンコ屋を見て回っても一台、一台、釘をチェックしているヤツなんて見たこともなかった。

僕はゴクっと唾を呑み、その様子を傍観した。

時間にして、どれだけ経過したことだろう?

閉店まで見続けるんじゃないかって思ったその時、
高橋はある一台に焦点を合わせ、立ち止まって凝視した後、黙ってその台に座った。

そして、台の脇にある玉貸機に1000円札を縦にして投入。

ジャラジャラジャラ~~

玉が無造作に上皿に流れ込む。

レバーを右にひねる高橋。

パキーン、パキーン、パキーン、パキーン・・・

表情一つ変えずに、パチンコを打ち始める高橋。

左胸のポケットから無造作にセブンスターを取り出し、
台を打ちながらタバコを1本取り出した。

そのタバコをフィルターを縦にして、
台の手前のカウンターでトントンと叩いて、
葉の詰まり具合いを良くしてから口にくわえる高橋。

tabaco

その状態で、しばらくガラス越しの玉の流れを追いかける高橋を見て、

(コイツただモンじゃねえな)

と僕は思った。

そこから、ゆっくりとタバコに火を着ける高橋。

パチンコ台から目をそらしたのは、タバコに火を着ける一瞬だけだった。

一見、どこにでもパチンコを打つ男の光栄だが、
僕の視野に入る高橋は、別格に映っており、
その姿はもはや高校の教室で見る高橋とは全くの別人と化していた。

 

と、その時だ!

クルクル回る中央の役モノに、1つの玉が転がり込んだ!

てっきり羽モノを打っていると思って見ていたのだが、高橋が打っている台は『バレリーナ』と呼ぶ一発台だった。
※一発台というのは、その名の通り、玉1発がゴールに入ると、大量の出玉が出る仕組みのパチンコのことである。
ハイリスク・ハイリターンな機種であり、まず素人が手を出すことはない。
ちなみに、ギャンブル性が高く、今現在では存在しない幻のパチンコ台なのだ。

グッと息を呑む僕。

高橋は変わらぬ表情で出玉を停止ボタンで停止させて、この動きを見ていた。

そして、玉は見事にゴールに入った。

そこからは、出るわ、出るわ。

高橋は、あっという間に足元にドル箱を重ねて行った。

結局、そのまま閉店まで出し続け、蛍の光が鳴って終了。

この日の勝ちは約8万。

使った軍資金はわずかに1,000円のみ。

ほぼ8万が純利益となっていた。

 

高橋:「矢吹くん、何か食う?」

といって、午後10時過ぎからパチンコ屋の近所の焼肉屋に入った。

僕は、ただただ蝠梠Rとなり、
目の前で起こった現実を自分の中に取り込むのことに戸惑っていた。

そんな僕の存在にはお構いなしといった感じで、目の前でガツガツ肉を頬張る高橋。

(コイツ、肉食だったんだ...)

どうでも良いことを、心の中でつぶやきながら、何を質問して良いのかもわからないまま、
僕は目の前の烏龍茶を一息に飲み干した...。

(つづく)

godhand

 

追伸:
大人になった今、高橋くんに出会ったらどんな気持ちになるんだろう?
ふと、そんなことを考えてしまう自分がいます。
今頃、高橋、何してるかな?
ホントに不思議な男でしたよ。
その高橋の唯一の友達が嘉悦(かえつ)ってヤツだったんだけど、
コイツはオートレーサーになるって言って、就職も進学もしませんでした。
コイツも生粋のギャンブラーだったなぁ~。
あの頃の連中はどうしてっかぁ~^^;;
ちなみに磯辺くんは、Googleで検索しても出てきませんでした。
「磯辺 行橋 こんにゃく」
みんな生きててくれよ!

 

今日も最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。

それではまた。

 

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