【第10話】キスの味

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朝を迎えた。
いつもよりも30分以上早い目覚めだった。

なぜか僕の頭は、非常に爽快だった。

昨日の出来事は、僕にとって “衝撃” そのものであったことは言うまでもない。

しかし、昨夜はぐっすり眠れたし、目覚めも至って普通だった。

僕は、自分でも驚くほど冷静沈着だった。

予期せぬショッキングな出来事が起きた後、僕の心はいつも台風や嵐が過ぎ去った後のように静まり返る。

時計を見ると、まだ朝の7時をちょっと過ぎた頃だった。

朝飯を食わない主義の自分には(今は食べてますよ。朝食は大切ですからね^^;;)、
学校が始まるまでにまだかなりの時間がある。

ヨシノリはいつも朝8時40分頃来ていたので、1時間30分は時間をもてあそぶことなる。

僕は冷たい水をぐっと飲んで、タバコに火をつけ、一気に肺の奥まで煙を吸い込んだ。

頭がクラクラする状態を作り、ゆっくりと昨日のことを思い出し始めた。

昨日の出来事は、鮮明に残っている。
※30年近くが経過した今でも残っているわけだから、かなり鮮明だったに違いない。

僕は昨日、彼女とファースト・キスをしたんだ。

徐々に興奮が蘇ってきて、僕の下半身はパンパンに腫れ上がってきた。

それもそのはずだった。

僕のファースト・キスは、かなりディープなものだったのだ。

ここで、僕のファースト・キスのイメージをお伝えしておきたい。

「まだ手も握った事のない彼氏と彼女…
季節は冬…
寒さを凌ぐために、コタツに足を入れて暖を取る二人…
コタツの中で少しだけ肌が触れ合い、お互い照れながら見つめ合った…
黙って目を瞑る彼女…
僕はそっと彼女にキスをした…」

こんなことを、中学時代からずっと妄想していた。

初めてのキスは、こんな感じだろうなって。

キスの味は、やっぱりレモンかな?イチゴかな?な~んて。。

その想いは、一瞬で消えた。

相手(僕は同級生の淡い恋愛をイメージしていた)や季節、キスの味、、そして、、、
キッスそのもの!

すべてのシチュエーションが異なるものとなったのだ。

僕は、昨日の出来事を頭の中で再現してみた。

灼熱の炎天下の中、僕達は唇を重ねた。

両手には大きなゴミ袋を掲げていたが、唇を重ねた瞬間に、手から力が抜け落ち、ゴミ袋は僕の手から離れた。

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彼女は僕の頭を両手で抱え、少し顔を斜めに傾けて深くキスをした。

僕はそのキスの長さに困惑したが、更に彼女は自身の舌を僕の舌に絡めてきた。

僕の頭の中の辞書には、「ファースト・キス=ほんの少しチュっとする」としか書かれていなかったので、これには大きく動揺してしまった。

思わず、瞑っていた目を開けた。

すると、彼女は上目を向いた目を半開きした状態でキスをしていて、その顔が僕にはとてもいやらしく映り、脳への刺激を増幅させた。

僕の下半身は大きく膨らみ、彼女にぶつかってバレやしないかと冷や冷やしていた。

時間にしてどの位だろう。

5分?10分??

僕には1時間にも2時間にも感じていた。

長い長いディープ・キス。

これが僕のファースト・キスとなった。

長いキスが終わり、彼女はニコリと笑った。

その顔がまた、僕にはたまらなかった。
小悪魔そのものだった。

僕は、、自分の表情がどんなだったのかも覚えていない、というか、あまりの衝撃的な出来事に動揺しまくっていた。

この日、この後、彼女と何を話し、どうやって家まで帰り着いたのかさえも覚えていない。

ただ、記憶としてその夜に残ったものは、彼女とのキスの味だった。

それは味わい深いものであり、とてもじゃないが、フルーツの味なんかで表現できるような軽いものではなかった。

何度も何度も味わいたい。
今でも何度も何度もだ。


朝からこんなトランス状態になった僕を、現実の世界へと戻してくれたのは、いつものあの音だった。

バッ、、バババッ、バ、バ、バーーー

ヨシノリが到着した。

時計を見ると、8時40分を回っていた。

(つづく)

 

追伸:
恋愛小説は、今回で10話となりました。
最初の文章を読むと、とても恥ずかしく思えます。
「こんな文章で読んでもらおうとしていたのか?」と呆れてしまう自分がいます。
とにかく、”忠実に再現” がこの小説の売りなので…。
しかし、この過去約30年前の記憶を辿る作業は、結構大変ですが、
これは皆様にも実践いただきたいです。
凄く気持ちが若返りますよ。^^;;

 

今日も最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。

それではまた。

 

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